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夏目漱石 「それから」のあらすじ解説 ~漱石と、花たち~

      2018/07/16



夏目漱石(なつめそうせき)

その名はあまりにも偉大で、難しい とつい考えてしまいます。

ところが、夏目漱石の作品は、小説としての筋は凝ったところなく、登場人物も個性的ながら、私たちの周囲に「居そうな人」で、いわゆる、あるある話です。

とくに 

小説「それから」
 

は、タイトルが示す通りどんどん話が展開して「それから」どうなったの? と好奇心が止められません。

百年以上も前の小説とは、思えない。

ここで私が注目したいのは、
漱石の花好き、というところ。

そして、展開の描写として、花が上手に活用されていることです。

今回は、そこに注目して、
「それから」の世界を一緒にのぞいていましょう。

 
~本記事の構成~
あらすじ
~夏目漱石「それから」が語るもの~
解説
~花たちが先導する「それから」の展開~
 

小説「それから」では、花と小説の展開が密着しています。

まずは、だいたいの「あらすじ」を押さえておきましょう。
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あらすじ編 ~夏目漱石「それから」が語るもの~

主人公、代助は30才。大学を出てどこにも就職せず、親の金で暮らしている。

しかも一軒家に、住み込みの婆やと書生までつけている独身貴族。父からは「遊民」と言われ、働くように説教されるが馬耳東風。

 

ある日、学生時代の友人、平岡が勤めていた関西の銀行を辞めて戻ってくる。

その妻の三千代は、友人の菅沼の妹で、平岡との結婚には代助が関わっている。

家を世話する代助のもとに、三千代が一人でやってきて借金を申し込む。

 

そのとき代助は、自分は一銭の金も自由にできない人間だと知る。

父や兄に借金を断られ、縁ある令嬢との結婚まで迫られる。

兄嫁の梅子だけが、心配してこっそり金を送ってくれる。

 

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自分の結婚話が進行すると、代助は三千代を意識するようになる。

そしてとうとう、三千代に、生涯の伴侶にしたいと申し出る

当惑した三千代は、平岡にすべてを話し、病に倒れる。

代助に「三千代を渡す」と約束したものの、平岡は代助の父に暴露する。

怒った父と兄から、今後の一切の援助を断ち切られる

 

梅子だけは生活費を送ってくれるが、三千代との結婚には同意しない。

代助は困り果てて、夏の真昼間、町へ飛び出す。

いわく「仕事をさがしに」
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