都会的なイメージの横浜に梅林があるんですね。しかも、駅から歩いて数分と大変近いのです。
梅の木約200本。
他の有名処の規模を考えると、少し物足りないと感じる方もいるかもしれません。
でも、100×100メートル程の範囲の中に、どれもこれも立派な、主役級の梅の木ばかりが密集しているので、見応えは十分に有ります。
公園に咲く、梅の花一番の見ごろ時期、2017年梅まつりの日程、混雑を避けるポイントなど、いろいろお聞きしてまいりましたので、他のお役立ち情報含め、みなさんに詳しくお伝えしていきたいと思います。
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大倉山の梅2017の開花状況は?
梅の開花時期は品種により違います。大倉山公園の梅林は、32種類約200本の梅の木があり、「早咲き」から「遅咲き」の品種まで、それぞれの木に違う個性があります。
1月の半ば以降は「早咲き」の品種が続々と開花していきますし、
人混みが苦手な方は、あえて最盛期の時期から少しずらして、訪れるといいかもしれません。
2016年の梅の開花は、暖冬の影響で早めに進んでしまったようです。twitterやブログ記事などで地元民の方が開花状況を知らせていたものを追っていくと、このようになりました。
1月31日 早咲きの梅がチラホラと見頃を迎え、特に「紅千鳥」が見頃に
2月18日 新聞で「大倉山梅林の梅が見頃を迎えた」との報道・満開の見頃
2月21日 今週が見頃とのツイート、満開の梅の写真が相次ぐ
2月27日・28日 第28回大倉山観梅会 満開の見頃
3月14日 ほとんど散ってしまった
2016年は開花がどんどん進んでしまっていて、観梅会の日程が「ギリギリ満開の見頃に間に合った」という印象でした。また2月中のツイートでは、「観梅会まで梅は咲いているの!?」と心配する声は多数あり、例年より余程早いペースだったのだとわかります。
さて、気になる2017年の開花予想ですが、今度は「遅め」になると思われます。
2016年は気象庁が「ラニーニャ現象が発生している」と判断し、またそれは冬まで続くと発表されました。これは冬の寒さが厳しくなることが多いことを意味しています。一方梅の花は、気温が高くなってから花芽の成長が始まるため、この冬は花芽の成長が遅くなる見込みです。
そういうわけで、2017年の梅の開花は「平年並みか遅くなる」と予想されます。
大倉山公園は「毎年1月下旬から3月にかけて、早咲き→中咲き→遅咲きと、順番に開花していき、長い期間梅を楽しむことができる」
ということですので、2月から3月にかけて、特に「3月上旬が見頃」と予想します。
また横浜市港北区の地域振興課が梅の開花状況を写真で更新していますので、参考にしてみてください。

さて、梅の木といっても種類は色々あリます。
梅に詳しくない人にはさっぱりですが、木にそれぞれ付けられているプレートで品種を見分ける事ができます。
どの梅もすばらしいですが、筆者のおすすめの梅は、緑萼梅(りょくがくばい)、思いのまま(おもいのまま)、真黒鹿児島(まぐろかごしま)の3つです!
イラストも描いてみましたので、順番に見ていきましょう!
1. 「緑萼梅(りょくがくばい)」は、花のガグが緑色!
2. 「思いのまま」という品種は、なんと4色の花をつける梅!
3. 紅梅の「真黒鹿児島(まぐろかごしま)」ものすごく紅色!
梅の品種を観察するのも楽しいものですよ!
あなたも、大倉山でお気に入りの梅が見つかるといいですね!
せっかくなので、梅の映像もみておきましょう。大倉山の映像で1番美しいものを選びました。是非、ご欄ください!
先ほどご説明した緑萼梅(りょくがくばい)や「思いのまま」の仲間である冬至梅(とうじばい)、真黒鹿児島の仲間である「紅千鳥(べにちどり)」も登場しますよ。
紅千鳥(べにちどり)1分07秒, 2分19秒
冬至梅(とうじばい)2分08秒
八重旭(やえあさひ)2分35秒
しだれ梅(しだれうめ)1分52秒
大倉山公園梅林は1931年(昭和6年)電鉄会社による乗客誘致の為に始まりました。
最盛期には1000本以上の梅があったのですが、戦争の事情による伐採や施設の老朽化等があり、今から約30年前に横浜が梅林を買収しました。
そして現在、32種類約200本の梅が存在しています。
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さて、
見頃時期についてはこれで安心ですね。以下は、見頃時期のイベント情報をおしらせします。後半に、見頃時期の混雑を避けるポイントを記載しましたので、忘れずチェックしてくださいね!
大倉山 梅まつり2017の見どころ
そして目玉は、梅酒の中の名酒である大倉山梅酒「梅の薫」(うめのかおり)の試飲及び先行販売!
これは一般的に販売されている梅酒に比べ手間がかかっておりまして、味は濃厚かつ甘い口あたりです。
お値段も720mL入り1100円程度とお手頃の人気商品。なんと、手もぎで収穫した大倉山梅林の白加賀梅が入っているのです。
こうほく梅の写真コンテスト
見ごろの梅を映像に収めようと、カメラを持った方が多いのがこの大倉山公園。横浜市港北区ではこの時期(梅の写真コンテスト)が開催されています。
お聞きしましたところ、2015年の応募総数は300弱。正直に申しまして、多いのか少ないのかよく分からない数ではありますが、入賞数は9点+若干数。
結構あると思いませんか?
これって入賞する可能性が高いってことです!!
いい写真が撮れましたら是非、応募なさってみてはどうでしょうか?
2月末はイベント開催と梅の見ごろの時期と重なってとても混み合います。
しかし、満開の時期でも平日はいくぶん空いております。また、足下のわるい雨の日や雪の日も訪れる人の数が減るというお話でした。
・2月末の平日は満開時期でもいくぶん空いている。
・雨や雪の日は、さらに空いている。
大倉山公園までのアクセス情報
大倉山公園住所:
〒222-0004 神奈川県横浜市 港北区大倉山二丁目10番
公共交通機関をお使いの方へ
東急東横線大倉山駅から徒歩6~7分(健康な成人女性が歩いて駅から公園入り口まで坂をのぼってたどり着ける時間の目安です)きつめの坂道が続きます。
雪と重なることもあるかも知れません。はき慣れた靴で行かれた方が良いかと思います。
お車を利用される方へ
公園周囲には駐車場はありません。坂を登る前の駅周辺にはたくさんあります。
しかし、港北区地域振興課の方に相談したところ、満開時期は非常に混雑するので車は避けた方が良いと言われました。
どこに車を止めても坂道は必ず登る事になりそうですね。
おわりに
大倉山の開花状況を中心に、梅まつりの情報から混雑時のポイントまで説明させていただきました。
ここ、大倉山公園は素晴らしい梅林もさることながら、スカイツリーや富士山が望めます。
大人気の名酒(うめのかおり)を片手に、花見て一杯、雪見て一杯と洒落込み(月見て一杯とも記事に書きたいところですが、梅のライトアップはないそうです)家族や仲間と共に最盛期の梅を楽しみませんか?
見ごろを過ぎる頃には、自然の命が芽吹くあたたかい春が、すぐそこまでやってきているのです。