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伊勢神宮には何の神様が祀られているの?ご利益もわかりやすく解説!

      2019/01/25



江戸時代から「お伊勢さん」「お伊勢参り」などと親しまれ、いまでも多くの参拝者が訪れる伊勢神宮

有名な式年遷宮のほか、神嘗祭(かんなめさい)、新嘗祭(にいなめさい)など、五穀の豊穣国家や国民の平安を祈願する行事も多いです。

そもそも、伊勢神宮には何の神様が祀られているのか、ご存じでしょうか?

【筆者撮影:内宮・宇治橋前の鳥居:朝日(太陽神)と重なるように設計されている】

実は、伊勢神宮は古来から天皇家と深い由縁があり、最高位の神様が鎮座しているパワースポットとして注目されています。

今回はそんな伊勢神宮に関して、以下の内容を取り上げていきます!

 


本記事の内容について
  • 伊勢神宮にお祀りされている神様とは?
  • 内宮外宮が分かれている理由
  • 内宮の天照大御神は何を司り、どんなご利益があるのか?
  • 外宮の豊受大御神は何を司り、どんなご利益があるのか?
  • 宮社やそこに祀られる神様の種類
  • 正しい参拝方法
 

【筆者撮影:内宮・正宮近くの御神木】

本記事では、内宮と外宮に祀られる二人の神様のお名前や、ご利益、歴史、参拝方法、宮社に鎮まる様々な神様のことまで、わかりやすく解説していきたいと思います。

それでは、伊勢神宮の神様について語っていきましょう!

 

伊勢神宮にお祀りされている神様は何の神様?

伊勢神宮の主祭神は2つの柱で、御正宮は2つあります。

 
  • 皇大神宮「内宮(ないくう)」:天照大御神(あまてらすおおみかみ)※
  • 豊受大神宮「外宮(げくう)」:豊受大御神(とようけのおおみかみ)
※神職が神前にて名を唱えるときは、天照大御神ではなく、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)」と言う

 

【筆者撮影:内宮・正宮近くの神楽殿】

内宮や外宮の中心は、「正宮(しょうぐう)」と呼ばれていますが、神宮が管理している宮社は125社もあります。

 

宮社125社とは?

神宮は御正宮にあたる、「内宮の皇大神宮」と「外宮の豊受大神宮」が注目されますが、内宮・外宮内には、さらに118社、宮外に5社の宮社が祀られています

 

内宮


 
正宮 皇大神宮(こうたいじんぐう) ・内宮の中心
・天照大御神をお祀りしている
別宮 荒祭宮(あらまつりのみや) 天照大御神の荒御魂をお祀り
月讀宮(つきよみのみや) ・月讀荒御魂宮(つきよのみやあらおんたまのみや)
・伊佐奈岐宮(いさなぎのみや)
・伊佐奈弥宮(いざなみのみや)
天照大御神の弟神・月讀命(つきよみのみこと)をお祀り
瀧原宮(たきはらのみや) 瀧原竝宮(たきはらならびのみや) ・天照大御神の御魂を祀り
・遙宮(とおのみや)として崇敬
伊雑宮(いざわのみや) ・天照大御神の御魂を祀り
・海の幸・山の幸の豊穣
風日祈宮(かざひのみのみや) ・風雨を司る
・級長津彦命(しなつひこのみこと)お祀り
・級長戸辺命(しなとべのみこと)お祀り
倭姫宮(やまとひめのみや) 倭姫命(やまとひめのみこと)お祀り
摂社 津長神社・大水神社など27社
末社 新川神社・石井神社・川相神社・熊淵神社など16社
所管社 滝祭神・興玉神・宮比神・屋乃波比伎神・御酒殿神・御稲御倉・由貴御倉・四至神饗土橋姫神社・大山祗神社・子安神社 など30社
 

 

外宮


 
正宮 豊受大神宮(とようけだいじんぐう) ・外宮の中心
・豊受大御神をお祀りしている
別宮 多賀宮(たかのみや) 豊受大御神の荒御魂をお祀り
土宮(つちのみや) 大土乃御祖神(おおつちのみやのかみ)をお祀り
月夜見宮(つきよみのみや) 月夜見尊の荒御魂をお祀り
風宮(かぜのみや) ・級長津彦命(しなつひこのみこと)をお祀り
・級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀り
摂社 度会国御神社・度会大国玉比賣神社・田上大水神社・田上大水御前神社・高河原神社・山末神社・宇須乃野神社など16社
末社 伊我理神社・懸神社・井中神社・大津神社など8社
所管社 御酒神・四至神・上御井神社・下御井神社
 

 

宮外

 
所管社 瀧原宮 ・若宮神社
・長由介神社・川島神社
・多岐原神社
・天水分神(あめのみくまりのかみ)
・真奈故神を祀る
伊雑宮 ・佐美長神社
・佐美長御前神社四社
・大歳神を祀る
・佐美長御前神を祀る
 

内宮では天照大御神を祀り、外宮では豊受大御神を祀ります。また、別宮正宮に深く関わる神を祀っています。

摂社は924年に、延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に所載され、末社は804年に延暦儀式帳(えんりゃくぎしきちょう)に記載された神社です。


所管社は、御正宮や別宮に直接関わりがあり、衣食住を司る神々が祭られています。

神宮125社は、伊勢市・志摩市・松阪市・鳥羽市・度会郡大紀町・度会郡玉城町・多気郡多紀町・の4市2郡に分布しています。

伊勢の周辺地区の人々は、神宮の神事や祭事、あらゆる行事に深く関わってきました。


長年神を祀ることで、伝統や形式をしっかり継承してきたのです。

 

伊勢神宮は正式名称ではない!?

みなさんにお馴染みの伊勢神宮ですが、実は正式名称ではありません。

正しくは神宮といい、神宮は神社本庁の本宗(ほんそう)とされています。

皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)を中心とする宮の正式名称が「神宮」なのです。

ほかにも「〇〇神宮」など、神宮号を名乗っていますが、伊勢の神宮以外は全て神社にあたります。


ほかの神宮号が多くなり、地が伊勢であったため、「お伊勢さん」、「大神宮さん」、「伊勢の神宮」などと呼ばれるようになりました。

そして、やがてそれが「伊勢神宮」という通称で定着したようです。

 

次章では、神宮の中心で2つの柱となっている、天照大御神と豊受大御神とは何の神様なのか、具体的に解説していきましょう。

 

内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)は何の神様でご利益は何?

【筆者撮影:内宮・正宮(天照大御神が祀られている)】

神宮の御正宮の内宮・皇大神宮に祀られている天照大御神とは、何の神様なのでしょう?

まず、私たちが知っていることとして、天岩戸の神話がありますが、それを簡単におさらいしましょう。

 

天岩戸神話(あまのいわとしんわ)

天照大御神の弟神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、高天原の大御神を訪ねた。

元々荒々しい性格の弟に、大御神が忠誠心を問うと、いきり立った素戔嗚尊は、破壊・妨害・汚し・馬殺・乱闘と、乱暴の限りを尽くす

弟の愚かな行為を、怒り哀しんだ大御神は天岩戸にこもり、光を失った世界で様々な災いが起こる


高天原の神々は、どうにかして大御神が出てくれる方法ないかと話し合い、八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)で祈祷する。

その後、天鈿女命(あめのうずめのみこと)が雅楽を舞い、神々が囃し立ててとても場が賑やかになった。

その騒ぎが気になった大御神は、岩戸を少し開けて外の様子を見ると、その姿が八咫鏡に映った。

もっと見たくなって岩戸に身を乗り出したところを、思兼神(おもいかね)が大御神の手を引き、力持ちの手力雄神(たぢからおのかみ)が岩戸を開けて、無事にお出になった

 

この神話や、名についた漢字の意味からも、光を放つ神」つまり太陽の神様として崇められきました。


その誕生は、どのようなものだったのでしょう。

 

天照大御神の誕生とは?

天照大御神の誕生については、古事記日本書記からわかります。

【筆者撮影:内宮・宇治橋から正宮にすすむ途中の鳥居】

 

古事記説

国生みを終えられた伊邪那岐命伊邪那美命が、火の神様である加具土命(かぐつち)を生んだことで、伊邪那美が陰部に火傷を負って亡くなる。

伊邪那岐命は伊邪那美を求め、黄泉の国に行くが、すでに戻ること叶わず引き返す。

その時に、穢れを清めるために体を洗うが、左目を洗った時に天照大御神、右目を洗った時に月讀命(つくよみ)、鼻を洗った時に建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)(素戔嗚尊(すさのおのみこと)が出現した。

 

日本書紀説

国生みを終えられた伊邪那岐命伊邪那美命が、最後に天下を治める神として生まれる。

その姿は光華明彩であり、国中を明るく照らし、太陽の神様と云われた。

その光をもって神々の頂点に立ち、天上世界である高天原を治めた。

 

この2つの話が混ざって、今に伝わっていると考えられます。

 

天照大御神は何を司るのか?

天照大御神の存在は絶対的なものとして、天上の最高位として君臨しますが、その後はどのようなことが伝えられたのでしょう?


実は、天照大御神は古事記に記された名で、日本書紀には以下のようにたくさんの名があります。

 
  • 天照大御神
  • 天照大神
  • 大日窶貴神(おおひるめむちのかみ)
  • 大日女命(おおひるめのみこと)
  • 大日霊(おおひるめ)
  • 大日女(おおひめ)
 

神御衣(かむみそ)を織らせ、大嘗祭(おおにえのまつり)を行う神」でもあったため、祭祀を行う古代の巫女の反映した神ともいわれています。

そのため、このようにその都度、表記されてきたと思われます。

 

天孫降臨・天皇制の誕生

天上の天照大御神は、平定された葦原中国に、実の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を降ろし、国を治めるよう指示します。

その時に携えたのが三種の神器で、皇位継承のシンボルとして代々伝えらえていきます。

 
  • 八咫鏡(やたのかがみ)
  • 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
  • 草那藝之太刀(くさなぎのたち)
 

瓊瓊杵尊は、出迎えた猿田彦神によって八百万神を従えて、九州日向の高千穂の峰に降臨します。


また大御神からは、天上の清らかな稲を地上でも作るように託されました。

豊葦原瑞穂國(とよあしはらのみずほのくに)

これは、”豊かな収穫の続く、瑞々しい稲のできる素晴らしい国”という意味があります。

天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく)

これは、”この国は天地と共に永遠である”と祝福した言葉です。


瓊瓊杵尊は玉依毘賣命(たまよりひめ)を妻にし、生まれたのが初代天皇の神武天皇です。

その後、三種の神器は代々天皇に受け継がれ、八咫鏡は御神体として、室内で祀られました。

 

皇室から伊勢へ

元々、皇室で祀られてきた三種の神器ですが、その中でも八咫鏡は大御神の御神体として、格別に祀られてきました


この宝鏡を見るは、我を見ると同じ。常に同じ宮殿の同じ部屋に祀り、斉鏡となすこと

しかし、第十代崇神天皇の時に、事態は大きく動きます。

この当時、国には疫病が流行り、人々は放浪し、反乱も起こるなど、切羽詰まった状態でした。

「これは、宮殿に祀られた八咫鏡が強すぎるせいではないのか。ここから出せば、災いは治まるに違いない

そう判断し、皇居以外に鎮まる地を探すことを、皇女・豊鍬入姫命(とよすきいりびめのみこと)に託します。

豊鍬入姫命は、八咫鏡を倭笠縫邑(やまとかさいむら)に磯城神籬(しきひもろぎ)を立てて、この地にお祀りしました。

御神体が鎮座した最初の地として、三輪山・大神神社の摂社・檜原神社が建てられたのです。


伊勢に鎮座された後も、ここは元伊勢と呼ばれ、御祭神として祀られ続けています。

 

元伊勢として愛される三輪山・大神神社の摂社・檜原神社の詳しい情報こちら
↓ ↓ ↓
奈良県の元伊勢・檜原神社に参拝しよう!御朱印からアクセスまで全部紹介

 

しばらく御神体はここに鎮座しましたが、御心に叶う地ではないとされ、第11代垂仁天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が神事を引き継ぐことに。

倭姫命の御巡行は、その場を求めますが苦難を強いられます。


奈良の三輪から三重の宇太・伊賀、滋賀の米原と岐阜の瑞穂を経て、再び三重に入り桑名や鈴鹿を経て、亀山・津・松阪・飯野・多気を渡って伊勢に入ります。

このときに、八咫鏡の大御神はこの地をとても気に入り、この国にいようと思うと言ったとされます。

倭姫命は教えのまま、五十鈴川の川上にお宮を建てられたのです。


皇室を出て三輪の地に一旦鎮まり、その後伊勢にたどり着くまで、実に14カ所を伝承されました。

伊勢の地に鎮座することで、あつく信仰され、2000年経った今でも継承されているのです。

 

天照大御神のご利益は何?

天照大御神は、天上の最高位の神であり太陽の神です。

太陽がもたらすもの、それは地の恵みであり、々の平穏無事、幸福や成功など、多岐にわたります。


天上から国を守っておられるので、スケールの大きいご利益になります。

 
  • 国土安泰
  • 開運
  • 勝運
  • 福徳
  • 五穀豊穣
 


天照大御神のご利益は、望むもの・願うものでなく、与えらえているものです。

参拝において、これはとても大切なことです。

 

個人的なお願いがダメな理由は?

私たちは、神社を訪れるとお賽銭をし、二拝二拍手一拝をして願掛けをしますよね。

しかし、神宮の特に御正宮では、その参拝方法は通用しません

内宮は、個人的なお願いをする場所ではなく、神様に日頃の感謝を伝えるところなのです。


天照大御神は大きな存在で、天上から私たちを見守ってくださります。

そのお礼を伝えられる貴重な地ですから、それを守ってください。

 
  • 自分の名前と住所
  • 神様への感謝を気持ちを伝える
二拝二拍手後手を合わせてお伝えし、最後に一拝して終わります。

 

これが内宮での正式な参拝方法になります。

 

なぜ天照大御神は女性なの?

天岩戸の神話からも、天照大御神は女神という定説がありますよね。

その根拠はどこにあるか、探ってみました。

【筆者撮影:内宮・宇治橋から正宮にすすむ途中の道】

 

名称説

日本書記では、その都度、使いわけています。

天照大御神の別称の一つ”大日窶貴神”の”日窶”は、日の女神”窶”は巫と同義で、巫女だったとも考えられます。

また、”大日女命”と”大日女”では、女(め)が入っています。

”大日霊”の霊は”め”と読み、女と同様です。

他に、女性には姫もつけられています。


 

神話説

古事記や日本書紀では、伊邪那岐命と伊邪那美命との間に、3人の神が誕生したとされています。
  • 天照大御神:女子
  • 月讀命:男子(性別は定かでないとも)
  • 須佐之男命: 男子
天岩戸の神話では、須佐之男命は天照大御神を「姉上」「女神」と言っています。

通常は男性の髪型にしていなかったこと、機織り部屋での仕事の他、女性と読み取れる記述が多いこと、女性を表す言葉があるなど、たくさんの根拠が示されました。

 

しかし男性説もあり、神道や他の御神体では、男性として伝わっている地もあります。

伊勢については、天照大御神は女神として祀られているので、性説が有力になっていきました。

お伝えしてきたとおり、内宮の天照大御神は、天上の最上位の神で皇祖神であり、天皇は子孫ということがわかりました。

ご利益も、いただいていることに感謝すること」が参拝にあたります。


その神聖なお気持ちで、訪れてみてください。

 

天岩戸(あまのいわと)は平成という偶然

実はほとんど知られていないことですが、ものすごい偶然があります。

平成の終わりに際し、皇室と縁のある伊勢神宮に祀られた、天照大御神のことを調べたところ、面白いことがわかりました。


平成をちょっと分けてみます。

平を部分で分けると、一(い)、八(は)、十(と)、そして成るで、平成に。

いはと → 岩戸
成る    → 閉じられる

岩戸が閉じられた時代、それが平成だったという説です。

大きな災害が続き、いろいろなことが起こって閉塞感が漂うことが多かったですよね。

そんな中、天皇皇后両陛下は各地に行かれ、人々を励ましお労りになられました。


平成という字を覆す、深い御心がたくさんあったと思い出されます。

平成最後の一般参賀では、今までになく多くの方がいらしたとか。

平成の天岩戸を開けたのは、両陛下の御心だったことは、偶然にしてはすごすぎませんか?

そして、平成の後には天岩戸が開いた新時代が到来すると考えることもできるのです。

 

次は、外宮に祀られている豊受大御神は何の神様で、どのようなご利益があるかを見ていきます。

正式な参拝ルートがあるので、注目ですよ!

外宮の豊受大御神(とようけのおおみかみ)は何の神様でご利益は何?

神宮の御正宮の外宮・豊受大神宮に祀られている豊受大御神とは、何の神様なのでしょう?

【筆者撮影:外宮・北御門口から入ってすぐの鳥居】

神宮の説明では、「天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)であり、衣食住と産業の守り神として崇敬されている」とあります。

この神宮にお祀りされる前のことや、天照大御神のお世話をするいきさつなどを、ひもといていきましょう。

古事記によると、「伊邪那美から生まれた和久産素日神(わくむすび)の子として天孫降臨の後に、外宮の度相(わたらい)に鎮座した」とあります。

また下記のとおり、名称も結構たくさんあります。

 
  • 豊受大神(とようけのおおかみ)
  • 等由気大神
  • 豊宇気毘売神(とようけひめのかみ)
  • 豊受気媛神
  • 登由宇気神(とようけのかみ)
  • 豊岡姫命
  • 大物忌神(おおものいみのかみ)
 

神名の”うけ”は食物をあらわしますが、食物・穀物を司る女神として名づけられました。


 

丹波の国から伊勢へ

豊受大御神は天孫降臨で地に降り、その後、丹波で稲作を始めたとされた丹波国の神です。


また、地名にも関わっています。

半月状の月の輪田、籾種をつけた清水戸が、京丹後市峰山町にあることで、その地が”田庭”と呼ばれ、その後は”田場”から”丹波”に変化して定着しました。

 

伊勢神宮外宮「止由気宮(とようけのみや)儀式帳」に、伊勢に参られた記述があります。

第21代雄略天皇の夢枕に、天照大御神が現れます。

倭姫命によって伊勢に鎮まったものの、あまりにも丁重に祀られたため、周囲が気を遣い、傍女(そばめ)がつくことなく孤独だったようです。

ひとつのところに、たった一人でいるのはすごく寂しくて、食事が安らかにできない。

丹波国の比治の真奈井にいる御饌の神、等由気大神(豊受大御神)を近くに呼び寄せなさいと告げます。

そのお告げにより豊受大御神は、天照大御神のお食事を司る御饌都神となったのです。

 


 

豊受大御神は何を司るのか?

豊受の大御神は、名にある「うけ」から食物を司り、丹波の国で稲作を行っていたため、穀物を司っていました

神宮での豊受の大御神の役割は、天照大御神のお食事だけでなく、身の回りのお世話係だったとも考えられます。

豊受大御神の御神慮により、天照大御神は食事に代表される生活全般の正しい営みが不可欠である」ことを感じ取ったとあります。

豊かな食生活は人々を幸福に導き、大陸との交通が発展して産業の開発も著しくなり、それによって国は栄えます。


国富が充実した時代を創る御神慮こそが、豊受大御神が神宮に参り、天照大御神に仕えた意義であったと言えるでしょう。

 

豊受大御神のご利益は何?

豊受大御神は、食物を司る”御饌都神(みけつがみ)”で、衣食住など生活全般、さらに産業の守り神として崇められました。

【筆者撮影:外宮・正宮1(豊受大御神が祀られている)】

お役目をみると、以下のようなご利益が得られます。

 
  • 衣食住の諸産業
  • 農業
  • 漁業
  • 開運招福
  • 厄除け
 

国富の充実において、豊受の大御神の御神慮はとても大きいものでした。

生活の平穏、産業の発展に大きなご利益があります。


 

個人的なお願いは大丈夫?

内宮においては、皇大神宮として天上から大きなご利益を与えているため、個人的なお願いはできません

それは、外宮でも同じです。


外宮は、衣食住や広く産業の守護神であるため、日頃の平穏な生活や、事業の発展などの感謝をお伝えする場なのです。

 
  • 自分や事業者の名前と住所
  • 神様へ日頃の感謝を気持ちを伝える
二拝二拍手後手を合わせてお伝えし、最後に一拝して終わります。

 

内宮と同じよう、正式な参拝方法でお礼をお伝えしましょう

個人的なお願いは、別宮で行ってください

 

外宮から内宮の順で両宮とも参拝することが大切!

神宮で参拝する場合、必ず守らなければならない順序があります。

神宮での参拝の儀礼として、外宮から内宮の順に詣でるのが慣例とされています。

【筆者撮影:外宮・正宮2(豊受大御神が祀られている)】

外宮先祭という言葉があり、参拝に限らず行事などでも、外宮から行うことが習わしとなっているからです。

さらに参拝は、まず御正宮をお参りし、別宮はその後に回るのが正式な順序になります。

 
  1. 外宮の御正宮(豊受大神宮)
  2. 外宮の別宮
  3. 内宮の御正宮(皇大神宮)
  4. 内宮の別宮
 

この時、橋を渡ってから御正宮に行くまでは、境内のお祓い場や施設には行けます。

神が鎮まる場、神聖な場を参拝するときには、正式な順序を守りましょう

内宮・外宮とも、神域に入る前に橋を渡りますが、その時も決まりごとがあります。

【筆者撮影:内宮・五十鈴川にかかる宇治橋】

 
  • 外宮に架かる橋・火除橋では、参道は左側通行
  • 内宮に架かる橋・宇治川橋では、参道は右側通行
 

鳥居の前では、立ち止まって一礼をします。

また、参道にある手水舎で、必ず手と口を清めてから、御正宮にお入りください。

 

御正宮で守ること
  • 二拝二拍手一礼で参拝
  • 日頃のお礼、参拝の機会のお礼を申し上げる
  • 感謝の気持ちを伝える
  • 個人の願い事はしない
  • お賽銭はしない(賽銭箱はない)
  • まず御正宮に参拝し、別宮は後で
  • 写真撮影禁止を守る
 

別宮と内宮はかなり離れていますが、両宮とも参拝することが原則です。

周辺を散策しながら内宮に向かうなら、徒歩で約50分です。

外宮からは10分間隔でバスが出ているので、それを利用すれば約10分で着きます。

同様に、タクシーを利用しても約10分で着きます。

御正宮の参拝が中心なら、バスやタクシーでの移動がおすすめです。

周辺の散策は、内宮の参拝後にゆっくり回ってください。


 

まとめ

これまでのポイントをまとめてみましょう。
  • 伊勢神宮の御祭神は2つの柱で、御正宮の中に内宮・外宮がある
  • 伊勢神宮には125社の宮社がある
  • 内宮・皇大神宮に祀られているのは、太陽の神様の天照坐皇大御神(天照大御神)
  • 外宮・豊受大神宮に祀られているのは、食事を司る御饌都の豊受大御神
  • 伊勢神宮の正式名称は「神宮」で、神社本庁の本宗である
  • 天照大御神は天上の最上位の神様皇祖神
  • 天照大御神のご利益は国の安定と平和、人々の幸福と安泰
  • 豊受大御神のご利益は生活全般の安定と事業の発展
  • 御正宮では感謝をお伝えし、まずは個人のお願いごとをしてはいけない
  • 神宮での参拝の順序は外宮から内宮で、御正宮から参拝し別宮などは後で
  • ルールや順番は厳守する
 

伊勢神宮は、そこに祀られている天照大御神ここに鎮座する」と決めた地です。

その大御神をお助けし、仕えてきたのが豊受大御神でした。

2つの柱の御祭神によって、2000年にわたる本宗の歴史と由来は継承されています。

【筆者撮影:外宮・北御門口から入ってすぐの風景】

天上から国を見守り人々を支え、地上で日常を安定させ、平穏な日々を導いています。

そのことに感謝し、お礼を伝えるために訪れてください。

伊勢神宮は、たくさんのご利益があります。


もし、個人の願い事があれば別宮でお参りできますし、御札や御守もいただけます

神宮は朝5時から参拝ができますから、早朝の澄んだ空気の中をお参りください。

朝日を拝みながら玉砂利を踏めば、日頃の喧騒から離れて心が浄化されますよ。

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