アイナメは刺身として人気がありますが、寄生虫のアニサキスの危険はあるのでしょうか？
本記事では、食中毒リスクや見極め方などを解説します。
- アイナメにおける寄生虫の問題点は？
- 注意が必要な寄生虫のカテゴリー
- 寄生虫を摂取した際の影響は？
- 新鮮なアイナメの見極め方
- アイナメでの寄生虫からの予防策
これらの点を取り上げてご説明しますね。
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目次
アイナメ刺身に寄生虫の危険性はある？
アイナメは刺身としての風味が高い魚として知られていますが、生食する際の懸念点として「寄生虫」が挙げられます。魚種によっては寄生虫の付きやすさが異なりますが、アイナメにも時折、寄生虫が存在することが確認されています。
アニサキスについて
アニサキスは多くの魚に寄生することで知られており、アイナメにも見られることがあります。この寄生虫は白い糸のような形をしており、大体15mm程度の長さがあります。
アニサキスを無害化する方法
- 60度以上で1分以上の加熱処理
- マイナス20度以下で24時間以上の冷凍保存
上記の方法でアニサキスを処理すると、その寄生虫は無害化されます。そのため、適切に加熱された料理や、一度冷凍された刺身を食べる際には特に心配は不要です。直接釣ったものを生で食べる場合が最もリスクが高いとされています。
メタセルカリアとは？
アイナメに寄生するもう一つの寄生虫として、「メタセルカリア」という種があります。これは黒い小さな点のように見える寄生虫で、摂取しても健康上の問題はないとされています。しかし、食材としての質感や見た目の点で好ましくないため、発見した場合は取り除くことが推奨されています。
アイナメ刺身の危険な寄生虫はどこに棲んでいるか
アイナメに寄生する「アニサキス」という寄生虫は、元々は魚の臓器に生息しています。しかし、魚が亡くなると、彼らは内臓から筋肉の部分へと移動する特性があります。
魚を釣った直後に内臓を除去することで、アニサキスのリスクを大幅に低減できます。しかし、魚を調理するまでの時間が経過すると、その間にアニサキスが食用に適した部分に移動することがあり、それを知らずに摂取する危険があるのです。
魚が元気に泳いでいる間は、必ずしも内臓にアニサキスが寄生しているとは限りません ので、この点には気をつけてください。
寄生虫を摂取した場合はどのような影響があるのか？
アニサキスを摂取すると、少しの腹痛から強烈な腹痛、下痢、腸の閉塞などの症状が現れることが考えられます。しかしながら、すべての人がこれらの症状を経験するわけではありません。アニサキスは人の体内で約1週間以内に死んでしまうため、長期的に体内に寄生することはありません。
一方、メタセルカリアという寄生虫は、上述のような健康上の問題を引き起こすものではないので、もし摂取してしまっても、健康に対する悪影響は考えられません。
危険の少ない新鮮なアイナメをどう選ぶか
アイナメの寄生虫を避けるための方法の一つは、魚の鮮度をしっかりと確認することです。では、新鮮なアイナメの特徴を見ていきましょう。
新鮮なアイナメの特徴は？
- 腹部がしっかりとしており弾力がある
- ウロコはしっかりとついている
- 色合いが鮮明
市場や店でアイナメを選ぶ時、これらの要点に注意を払いましょう。どの魚にも言えることですが、鮮度を確かめるポイントです。弾力のない腹部は新鮮でない証拠ですので、注意が必要です。
アイナメの鮮度が落ちるとどうなる？
- 手触りが滑りやすくなる
- 粘り気が増す
- 腹部がやわらかくなる
- 独特の生臭い臭いが立ち込める
- 色が褪せるように見える
新鮮でないアイナメのサインとして、「腹部のやわらかさ」がキーとなります。やわらかくなったアイナメは鮮度が落ちています。
アイナメの寄生虫問題の解決策は？
アイナメの調理におけるアニサキス問題のための対応策を以下に示します。特に自ら釣った魚を取り扱う際や、店で丸ごとのアイナメを購入した際の参考にしてください。
・臓器をすぐに取り除く
アニサキスは魚が生きている間は臓器に生息しているため、臓器をすぐに取り除くことが推奨されます。しかし、釣り上げから時間がたつと、魚の肉部分に移動するリスクがあるため注意が必要です。
・一度冷凍処理をする
アニサキスは24時間以上の冷凍によって死滅します。したがって、冷凍処理をすることで食中毒のリスクが低減します。
アイナメの基本情報
別名：アブラメ、アブラコ、モミダネウシナイ
和名：鮎並、鮎魚女、愛魚女
英名：Greenling
エネルギー (100gごとに)：113kcal
炭水化物の量 (100gごとに)：0.1g
アイナメはアイナメ科に属する魚で「鮎並」という漢字で表記されることもあります。この名前の起源は、岩の近くで特定の領域を保持する性質や、ヌメリの特徴がアユと似ているためです。ピーク時は4月から8月の春から秋にかけての期間です。
アイナメの刺身は寄生虫の危険性はあるが対処法あり
本記事の要点を押さえておくと良いでしょう。
- アイナメにはアニサキスやメタセルカリアのような寄生虫が存在することがある
- メタセルカリアは基本的に無害
- アニサキスは摂取すると健康上の問題が発生する可能性あり
- 寄生虫対策としては、1)臓器の早期除去、2)冷凍処理が効果的
- アイナメは適切な前処理を行うことで安全に楽しむことができる
