ごま油は体に悪い説｜健康への危険性は？取りすぎのデメリットも

【執筆者：編集部 佐々木なるみ】

ごま油に含まれるトランス脂肪酸やリノール酸を取りすぎと、体に悪い影響をおよぼす危険性があります。

しかし、そもそもトランス脂肪酸やリノール酸は体になくてはならない栄養成分です。

適用摂取であればむしろ健康促進効果を期待できるので、この記事で紹介する毎日の摂取目安量を参考にしてみてください。

ごま油は加熱したり生のまま使用したり、使い方はさまざまです。

「熱してはいけないって本当？」「1日どのくらいを目安に使ったらいいの？」といった疑問がある人にも役立つ情報をまとめてみました。

ごま油は体に悪い？取りすぎのデメリットとは

ごま油を取りすぎると体に悪いとされているのは、体に悪影響を与える可能性があるからです。

ごま油を摂取したからといって、必ずしも起こる症状ではありませんが、注意が必要です。

もしも上記のような症状が見られた場合、ごま油のような食べ物だけに焦点を当てるではなく、さまざまな要因を視野に入れてなるべく早めに医療機関を受診してください。

トランス脂肪酸を加熱すると健康に悪い？発がん性リスクについて

ごま油に含まれるトランス脂肪酸を取りすぎると、心筋梗塞・肥満・冠動脈疾患・アレルギー性疾患のような症状が出る危険性があります。

その他、発がん性リスクの関連性も注視されていますが、現状ハッキリと解明されているわけではありません。

ヨセミテ

編集部

もともとごま油に含まれるトランス脂肪酸は少ないので、日頃から使う頻度が少ない人はそれほど気にする必要はないでしょう。

日清の商品であれば、油に含まれるトランス脂肪酸の量は下記の通りになります。

加熱によってトランス脂肪酸が増加することが分かっていますが、そもそもごま油に含まれるトランス脂肪酸はそれほど多くはないので、ごま油を強火で加熱したからといってすぐに体に悪い影響が出るとは考えにくいでしょう。

ただ、食事から摂る脂質が多いと必然的にトランス脂肪酸摂取量が多くなりがちなので、ごま油の過剰摂取は気をつけましょう。(※2)

リノール酸の危険性｜食べ過ぎるとどうなる

ごま油に含まれるリノール酸を取りすぎると、アラキドン酸生成の過剰・喘息・花粉症・アトピー性皮膚炎のような症状が出る危険性があります。

アラキドン酸が体内で増えると、血液凝集作用や炎症作用を引き起こします。

リノール酸をはじめとする必須脂肪酸は、熱や光、空気に触れると酸化しやすく、高温で加熱すると過酸化脂質になるので注意が必要です。(※3)

リノール酸についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

現代人の食生活はリノール酸を過剰摂取しすぎであるといわれています。

しかし、リノール酸の摂取はうれしいメリットも期待できるので、適量摂取を心がけましょう。

ごま油の体に良い栄養成分｜毎日の摂取量目安

ごま油に含まれるとトランス脂肪酸やリノール酸は、体に悪い影響をおよぼすだけではありません。

体内の健康促進に働きかけることが期待されているのです。

また、活性酸素を抑制し、肝臓機能の衰えをサポートする効能も期待されています。

ヨセミテ

編集部

ごま油を摂取したからといって医薬品のように、病気に対する効果・効能が期待できるものではありません。

太白ごま油や茶色のごま油などさまざまな種類がありますが、材料や製造工程の違いに関わらず、1日5～10gを目安に摂取しましょう。

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保存方法｜酸化防止で安全性を維持しよう

ごま油の賞味期限は商品によって異なりますが、多くが1～2年間日持ちします。

しかし、保存方法を間違えると状態が変化し、劣化したごま油を摂取すると健康を害する危険性もあります。

なるべく日持ちさせるためにも、下記の保存方法をぜひ参考にしてみてくださいね。

開封後も常温保存でOKですよ。

結論｜ごま油は1日5～10g摂取であれば体に悪い影響は出ない

ごま油を摂り過ぎると、体に悪い影響が出る危険性があります。

しかし、原因成分であるトランス脂肪酸やリノール酸は、適量であれば体に良い影響をもたらすことが期待されています。

加熱するとトランス脂肪酸が増えることが分かっていますが、あまり過剰に心配する必要はないでしょう。

1日5～10gを目安に料理に使ってくださいね。