ココナッツオイルは賞味期限切れになってもすぐに腐るとは考えにくい食品です。
1～2年と比較的長く設定された賞味期限にさらに余裕が加味されているためですが、開封後の保存方法が悪いとカビが生えて腐ることもあります。
この記事では賞味期限切れでも使える可能性がある理由や日持ち目安など、最後まで安全に食べきるために必要な情報を次のようにまとめて紹介します。
ココナッツオイル のこと
- 賞味期限の目安と賞味期限切れ後の食べられる目安
- 腐っている場合と問題ない状態変化の見分け方
- 開封後の正しい保存方法
- 賞味期限切れを防ぐ簡単活用術
健康面に限らず美容面でも人気のココナッツオイルですが、状態が変化しやすく使えるかどうか不安を感じる人もいるはずです。
特性を知り賞味期限までに美味しく使い切りましょう。
こんな記事もおすすめ！
目次
ココナッツオイルの賞味期限切れはすぐに腐る？日持ちの目安
賞味期限は市販メーカーによりますが製造日より1年～2年のものが多く、開封後も1～2ヶ月と数ヶ月単位で使用できるためココナッツオイルは日持ちする食材と考えられます。
未開封のものは賞味期限切れ後でも食べられないとは限りません。
| ベトココ | 1年 |
|---|---|
| ブラウンシュガー1st | 16ヶ月 (1.3年) |
| 日清 | 1.5年 |
| 九南サービス | 2年 |
美味しく食べることが出来ると証明された期限に、余裕をもって設定された期限が賞味期限なので、ココナッツオイルは賞味期限切れ後も食べられる可能性があります。（※1）
賞味期限切れ後の食べられる日数｜目安の考え方
賞味期限は美味しく食べられると証明された期間に、1未満の係数（安全係数）を掛けて設定されています。
そうすることで、賞味期限は実際に品質保持が確認された日数よりも短く設定され、安全性が高まるからです。
つまり、賞味期限を1未満の係数（安全係数）で割ると、安全が確認された日数の目安を計算できると考えられます。
賞味期限の1.5年（548日）を安全係数（使用されることの多い0.8とする）で割る
・548÷0.8=685
・685-548=137日
137日≒約4ヶ月間は、賞味期限を過ぎても食べられる可能性があると考えられます
また、賞味期限は未開封で正しい方法で保管された場合の期限で、ココナッツオイルの場合メーカーでも開封後は1～2ヶ月で使い切ることをすすめています。
保存期間が長くなると劣化やカビの危険もあるので、正しく見極めて早めに使い切りましょう。
開封後はカビと酸化に注意が必要
ココナッツオイルは酸化に強く、水分を含まないため開封後も保存状態がよければ酸化しにくくカビも生えにくいですが、水分や空気、光に触れると状態が変化することがあります。
| 見た目 変色 |
・色が濃い ・綿状のカビが生えている ・明らかな変色が見られる |
|---|---|
| 臭い 匂い におい |
・すっぱい匂い ・油っぽい匂い ・カビ臭い |
| 味 食感 触感など |
加熱時に細かい気泡が出て 消えにくい |
「長鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸（mctオイル）」「短鎖脂肪酸」の3つに分けられ、中でも
ココナッツオイルには「中鎖脂肪酸（mctオイル）」が豊富に含まれています。
まれに製造時に容器が殺菌されていなかったり水分を含んで保存されたりと、未開封品でもカビの生えたものもあるので使用前に状態を確認することも大切です。
この、ココナッツオイル使ってる人！
未開封な物でも(後２年の消費期限)
カビがあるのでご注意を！ pic.twitter.com/Y1qsEeoDAL— △透明人間884号▽ (@risaaa884) June 9, 2016
「カビかな？」と心配になる見た目でも問題のない場合もあります。
白い沈殿物はココナッツの成分｜問題ない場合の見分け方目安
ココナッツオイルは温度によって液体や固形に変化し、その特性上丸いかたまりや色むら、濁りが見られることがあります。
| 状態 | 理由 |
|---|---|
| 溶けて透明 | 25℃以上の状態 |
| 白く濁ってペースト状 | 20～25℃の状態 |
| 白く固まっている | 20℃以下の状態 |
| 底に白い沈殿物がある | オリと呼ばれる ココナッツの成分 |
| 黒い影が見える | オイルが固化するときに できた空洞が黒く見える |
日本には四季があるので常温であれば夏は液体・冬は固体といった状態変化がみられます。
ココナッツオイルの品質には影響しませんが、保存期間が長くなれば劣化は進むので、安全に食べきるために正しい保存方法と活用術を知っておきましょう。
同時にこの記事も読まれています
ココナッツオイルの保存方法と余ったときの使い道
ココナッツオイルは液体・固形の状態変化を繰り返しても品質に影響がないので、常温でも冷蔵庫でも保存できます。
| 常温 | 〇：直射日光の当たらない涼しい場所に |
|---|---|
| 冷蔵 | 〇：容器の口は大きいものが使用しやすい |
| 冷凍 | △：小分けに密閉保存し、解凍後は使い切る |
冷凍庫で保存すると温度変化により結露や霜が発生し、密閉できていない場合容器内のココナッツオイルにも水分がつく可能性があるため、おすすめしません。
冷凍したい場合は素早く出し入れするために、一回分ずつの小分けにするといいでしょう。
また、小分けにする容器や作業時の手指は清潔に保ってください。
保管方法が正しくても、古くなったココナッツオイルには劣化の可能性があるので、品質が落ちる前に工夫して使い切りましょう！
賞味期限切れを防ごう！簡単な料理の活用術
甘い風味をもつココナッツオイルですが、味そのものは強くないのでさまざまな料理に活用できます。
今回は、かけるだけ！の簡単な活用方法の一部を紹介します。
- トースト
- ホットケーキ
- ポップコーン
- カレー
- コーヒー
- ココア
- ヨーグルト
- アイスクリーム
冷たい料理にかけるとパリパリになって食感が楽しくおすすめです。
お醤油との相性も良く、液体状のココナッツオイルと混ぜてしまえばドレッシングとしても活用できます。
簡単な活用術はたくさんあるのでお好みの使い方を見つけて期限内に食べ切りましょう。
ただし、食用として販売されているココナッツオイルを、美容に使うのは避けましょう。
食用ココナッツオイルの髪への代用はおすすめしない
コストコで購入できるような大容量品は食用でも美容用としても使用したくなりますが、食用は美容用としての品質検査を受けていません。
食用と美容用で同じ成分のものを販売しているメーカーもあるようですが、ヘアオイルやマッサージオイル、石鹸作りなど髪や身体に使用する際は美容用のものを使うのが安心です。
美容用ココナッツオイルも、通販で購入できますよ！
使用期限がある場合は期限を守って使用して下さいね。
甘い香りのココナッツオイルを、上手に生活に取り入れましょう。
結論｜ココナッツオイルは腐りにくいが使用前には確認が必要
- 賞味期限切れ後の使用は安全係数を使った日数と状態を確認
- カビは生えにくいが開封前後に関わらず確認する
- 冷凍保存する場合は注意が必要
- さまざまな料理との相性がいい
- 美容に使う場合は専用品を使用
ココナッツオイルは賞味期限1～2年程度の商品が多く、期限を過ぎてもしばらく使える可能性があります。
しかし開封後は酸化したり不純物が入り込んでカビが生えたりすることもあるので、過信は禁物です。
密閉して正しく保存すれば開封後でも数ヶ月使えるので、いろんな料理に活用して最後まで美味しく使い切りましょう♪
